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新型コロナウイルス感染症後遺症について ~どんな場合に該当するのでしょうか??~

2022.08.24

新型コロナウイルス感染症の流行当初から、その後遺症(post COVID-19 condition)がメディアでもしばしば報道されています。

世界保健機構(WHO)の定義によると、『新型コロナウイルスに罹患後、少なくとも2か月以上持続し、またほかの疾患による症状としては説明がつかないもの』とされています。ただ、通常の風邪やインフルエンザなどの後に1-2か月間も空咳だけが残る『感冒後咳嗽』というのは以前からもよく知られていることで、新型コロナウイルス感染症に限った症状ではありません。また、この定義自体、あくまで自覚症状を基にした話で、血液検査や画像検査などの評価方法も定められていないため、はたしてそれが本当に新型コロナウイルス感染と因果関係があるのかは判断が難しいところです。さらに、長い期間の話ですから、新たに別の病気にかかっている可能性もあり、『後遺症』とよばれているものがそもそもの新型コロナウイルス感染の影響なのかを判別するのは難しいところがあります。ただ、実際には、身体のだるさが長く続く、咳が続く、などの症状を訴えて来院される患者さんは通常の風邪より多い印象です。ある一定の割合で後遺症が起こることは確かですから、さらなる研究成果の発表が待たれます。

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