便秘・下痢

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便秘・下痢について

便秘とは?

便秘とは?

便秘とは、便が硬くて量が少なかったり、快適に排便できず残便感があったりする状態を指します。一般的には、3日以上便通がない状態を便秘と呼ぶことが多いですが、明確な定義はありません。
便秘は主に機能性便秘(弛緩性便秘、けいれん性便秘、直腸性便秘)と器質性便秘に分類されます。

下痢とは?

下痢とは、便に含まれる水分が多く、水っぽい便が頻繁に出る状態を指します。
下痢は主に急性下痢(浸透圧性下痢、分泌性下痢)と慢性下痢(蠕動運動性下痢、滲出性下痢)に分類されます。

便秘・下痢の原因

大腸には主に、以下の3つの働きがあります。

  • 蠕動運動によって便を排出する
  • 便から水分を吸収する
  • 腸から水分を分泌する

これらの働きが何らかの原因で通常よりも活発になったり、低下したりすることで、便秘や下痢の症状が引き起こされます。

便秘の主な原因

  • 水分摂取量が少ない、食物繊維が不足している
  • 疾患の影響で便が硬くなる(過分性腸症候群、パーキンソン病、甲状腺機能低下症など)
  • 疾患の影響で腸が狭くなり、便が通りにくくなる(大腸がん、炎症性腸疾患など)
  • 薬剤の影響(麻薬性鎮痛薬・鎮咳薬、抗コリン薬、抗精神病薬など)
  • 加齢により排便する機能が低下する

下痢の主な原因

  • 暴飲暴食(脂っこい食事、過度の飲酒、香辛料など)
  • 感染症、食中毒
  • 生活習慣(ストレス、お腹の冷え)
  • 薬剤の影響(特に抗生物質は生じやすい)
  • 疾患の影響(感染性胃腸炎、潰瘍性大腸炎、虚血性腸炎、大腸がん、過敏性腸症候群、慢性膵炎など)

これらの要因が相互に影響し合って、便秘や下痢が引き起こされます。
生活習慣や薬剤の影響だけでなく、消化器疾患が背後に潜んでいる可能性があるため、注意が必要です。

便秘・下痢の症状

便秘の主な症状

  • 便が硬い
  • 便の量が少ない
  • 排便後の残便感
  • 腹部膨満感
  • 腹部不快感
  • 排便に時間がかかる

など

これらの症状以外に、便に血液や粘液が混ざる場合や、激しい腹痛や嘔吐・発熱を伴う場合などは、消化器疾患が原因で便秘となっている可能性があります。早めに消化器内科を受診しましょう。

下痢の主な症状

  • 頻繁に水分を多く含む便が出る
  • 腹痛、腹部不快感

これらの症状以外に便に血液が混ざる場合や、吐き気・嘔吐・発熱の症状を伴う場合、脱水症状(尿量の減少、口が乾く)がある場合は、早めに消化器内科を受診しましょう。

便秘・下痢の検査・治療

便秘・下痢の検査

便秘の検査

便秘の原因として大腸の疾患が疑われる場合は、大腸カメラ検査が有効です。大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡を挿入して直腸から盲腸までの粘膜の状態を直接観察できます。病変が認められた場合には組織を採取して病理検査を行うことで、様々な疾患の確定診断に役立ちます。

生活習慣や大腸の機能的な問題によって便秘が生じていると考えられる場合は、問診や触診、腹部エコー、レントゲン検査、大腸内視鏡検査などを必要に応じて行います。

下痢の検査

下痢の原因として大腸の疾患が疑われる場合は、大腸カメラ検査が行われます。大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡を挿入して、直腸から盲腸までの粘膜の状態を直接観察できます。病変が認められた場合には組織を採取して病理検査を行うことで、様々な疾患の確定診断に役立ちます。

それ以外の原因で下痢が生じている場合は、問診でおおよその見当をつけることが可能です。血液検査では炎症所見の有無、腹部エコーでは腹水や腸管浮腫の有無を確認します。感染性腸炎が疑われる場合は、抗原検査や便培養検査を行う場合もあります。

便秘・下痢の治療

便秘の治療
便秘の治療

大腸の疾患が原因で便秘を引き起こしている場合、その疾患に対する治療が優先されますが、便秘の主な治療法は薬物療法です。緩下剤で腸内の水分を増やしたり、浸潤性下剤で便の水分量を増やしたりすることで、排便がしやすくなります。場合によっては、刺激性下剤を用いて腸蠕動を刺激して便を出しやすくしたり、整腸剤で腸内環境を整えたりすることもあります。どの薬剤を使用するかは、便秘の状況や腸の状態などから、医師が総合的に判断します。

また、便秘の予防には生活習慣の改善が重要です。十分な水分を摂取する、食事に食物繊維などを取り入れる、適度な運動を行う、トイレを我慢しないことが基本です。

感染性の腸炎が疑われる場合は、整腸剤や鎮痛剤などで対症療法を行います。症状が強い場合や血便を伴う場合や、特定の細菌感染が疑われる場合には抗生物質の使用が検討されます。非感染性の場合は、原因に応じた治療が行われます。

下痢の治療

下痢では、十分な水分補給が大事です。水分を失いやすいため、水や経口補水液を摂るようにしましょう。また安静にし、軽食を摂取する際には胃腸に優しい食品を選びましょう。
自己判断で抗生物質を使用するのは避け、症状が悪化する場合は医師の診断を受けるようにしてください。

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