平成9年度から平成17年度生まれ(1997年4月2日~2006年4月1日生まれ)の女性の方へ子宮頸がんワクチン接種のお知らせが届いていると思います。これは一時、子宮頸がんワクチン定期接種の積極的勧奨が差し控えられていた時期に接種適齢期であった女性の方へのあらためての通知となっています。子宮頸がんは発症年齢が若く、家族計画・人生設計に大きな影響を及ぼす一方で、発症を予防できる数少ない癌でもあります。当時の過熱した副反応報道によって、いまだに子宮頸がんワクチンの安全性についてはご不安な点もあるかと思います。しかし、その後の科学的検証によって、日本人においても接種による健康被害は決して多くないことは明らかとなっておりますし(文献1)、ワクチン接種によって子宮頸がんの発生リスクが確実に減少することは全世界的な共通認識となっています(文献2)。今後の日本を背負う若者の明るい未来のため、この機会に積極的にワクチン接種を勧めましょう。なお、万一、健康被害が生じた場合にも各都道府県にそれを専門的に診療する協力医療機関が整備されております。キャッチアップ接種について、詳細は下記厚生労働省ホームページをご覧ください。当院でもワクチン接種は随時予約を承っております。お気軽にお問い合わせください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_catch-up-vaccination.html

 

文献1No association between HPV vaccine and reported post-vaccination symptoms in Japanese young women: Results of the Nagoya study.

Suzuki S, Hosono A.Papillomavirus Res. 2018 Jun;5:96-103. 

 

文献2 HPV Vaccination and the Risk of Invasive Cervical Cancer.

Lei J, Ploner A, Elfström KM, Wang J, Roth A, Fang F, Sundström K, Dillner J, Sparén P.N Engl J Med. 2020 Oct 1;383(14):1340-1348.