ここ長岡京市でも先週あたりから春の陽気が訪れるとともに、花粉症をお持ちの方にはつらい季節が到来してきたような気がします。国民の約3000万人が罹患しているとも言われる花粉症ですが、当院へお越しの患者さんにも話をうかがっていると、果物に対してもアレルギーをお持ちの方がちらほらいらっしゃいます。花粉症をお持ちの方のうちおよそ10%では、果物や野菜を摂取したときに口腔内にかゆみや腫れを引き起こすアレルギー症状が出ると言われています。幸い、スギ・ヒノキのアレルギーと合併しやすい果物・野菜はトマトくらいですが、シラカバ・ハンノキ・イネ・ブタクサなど夏から秋にかけても花粉によるアレルギー症状がある方はリンゴ、モモ、キウイやメロンなど種々の果物にアレルギー反応を起こす場合があり注意が必要です。全身に症状が出る場合、反応を示す物質は避けるしかありませんが、多くの場合、口腔アレルギーを起こす果物は熱を通すことで蛋白が変性して食べることができます。(ご判断は各自でお願いいたします。)果物を食べて口の中などに違和感がある人は、一度、医療機関を受診してみてください。血液検査などで簡単に果物アレルギーかどうかを判定できます。その他、気になる症状があればいつでもご相談ください。
果物を食べると口がイガイガする?? 口腔アレルギー症候群をご存知ですか
2023.03.06