大腸がんは、がんの中でも多くの方が罹患する病気です。
2022年、がんで死亡した人のうち、大腸がんだった人の数は女性で1位、男性でも肺がんに次いで2位となっています。
最新のがん統計:https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
大腸がんは初期症状がほとんど見られないので、気付き辛く、自覚症状が現れるころには進行しているケースも多いため注意が必要です。
進行すると、がんは大腸の壁に侵入し、粘膜の下層から筋層へと広がっていきます。放っておくと、そのうちリンパ節・肝臓・肺などのほかの臓器へと転移してしまいます。
厚生労働省は、男女ともに40歳を過ぎたら毎年、大腸がん検診を受けるよう推奨しています。少しでも不安な方は、迷わず検査を受けましょう。
大腸がんの症状
大腸は、結腸・直腸・肛門からなる約2メートルの臓器です。大腸がんの症状は、腫瘍ができる場所によって異なりますが、主に次の通りです。
・腹痛
・お腹の張りや膨らみ
・おう吐
・下痢
・下痢と便秘のくり返し
・血便
・肛門からの出血
・残便感
・食欲低下
・体重の減少
・全身の倦怠感
大腸がんの検査
大腸がんの検査として、代表的なものには、次のような検査があります。
・直腸指診
・直腸造影検査
・内視鏡検査
・腫瘍マーカー(血液検査)
・超音波(エコー)検査
・CT
・MRI
・PET
たとえば、大腸内視鏡検査では、腸内をきれいにしたあと、先端にライトとカメラがついた内視鏡をお尻から挿入し、大腸を全体的に詳細に調べます。病変があれば、そのまま一部を採取して、病理検査をおこないます。
大腸がんの治療方法
治療方法は、腫瘍の大きさや形によって異なります。主な治療方法は次のとおりです。
ポリペクトミー
内視鏡先端の輪を病変に通し、輪を締め上げて電流を流して切除します。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
腫瘍のなかに内視鏡先端の注射針から薬剤を注入し、腫瘤を盛り上げてからポリペクトミーと同じように切除します。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
腫瘍をマーキングして薬剤を注入し、専用ナイフで腫瘤を切開し、はぎ取ります。
抗がん剤
内服、点滴、注射などによって抗がん剤を投与し、がん細胞を抑制・破壊します。
放射線療法
放射線を使用して、腫瘍を縮小させたり成長を遅らせたりします。
まとめ
大腸がんは、進行前に発見して切除などをすれば、治りやすいのが特徴です。発見や治療が早ければ早いほど、生存率も高くなります。
40歳を過ぎている方はもちろん、若くても気になる方は、お気軽に長岡京市の西山天王山やまだ内科クリニックへご相談ください。