コラム

潰瘍性大腸炎の症状と原因

2024.10.31
潰瘍性大腸炎の症状と原因

潰瘍性大腸炎は、20代で発症する方が非常に多い厚生労働省指定の特定疾患です。
長期間にわたる治療や経過観察が必要な難病で、日本では増加傾向にあります。

しかし、きちんと対処できれば、ほとんど症状なく日常生活を送ることができます。
炎症が広がらないよう、早期に治療をはじめることが大切です。

潰瘍性大腸炎の基本知識を知って、症状や不安がある方はいつでもご相談ください。

潰瘍性大腸炎とは?

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起きて、粘膜がただれたり、えぐられたりする慢性疾患です。
粘膜の表層だけでなく粘膜の下層まで炎症が起こることと、進行すれば肛門や口に向かって広がっていくのが特徴です。
炎症が広範囲になると改善が難しくなります。なるべく早期に的確な診断を受け、治療をスタートさせることが大切です。

また、改善してもぶり返すことが多いため、継続した検査・治療・経過観察が欠かせません。

潰瘍性大腸炎の症状

潰瘍性大腸炎の主な症状は、次の通りです。

・下腹部に違和感がある
・下痢をくり返している
・便に血が混じる
・発熱がある
・腹痛がある
・体重が減ってきた
・貧血気味である

また、目・皮膚・関節・心筋などに症状が出ることがあります。

潰瘍性大腸炎の原因

具体的な原因は、まだわかっていません。白血球が大腸粘膜を攻撃する自己免疫疾患であると考えられています。遺伝・食生活・ストレスも関係するといわれます。

潰瘍性大腸炎の検査

潰瘍性大腸炎の検査

問診や簡易的な検査によって潰瘍性大腸炎が疑われる場合は、内視鏡検査で潰瘍性大腸炎の病変がないかを確認しましょう。

潰瘍性大腸炎であれば、粘膜が炎症性に腫れ、血管の透過性が失われます。また、膿のような粘液が出ています。少し擦れると出血するのも特徴です。進行している場合は、大腸のヒダがなくなり、多数のびらんや潰瘍が生じています。

改善してもぶり返すことが多いため、継続した内視鏡検査が欠かせません。

潰瘍性大腸炎の治療法

残念ながら完治できる治療法は見つかっていません。しかし、症状に合わせて薬物療法をおこなうことで、日常生活を送ることができます。

炎症を抑えて再燃を予防する5-ASA製剤・炎症抑制をする副腎皮質ステロイド薬・免疫調節剤などを使用します。

まとめ

まとめ

潰瘍性大腸炎は厚生労働省が指定する特定疾患であるため、指定医療機関において難病指定医が治療しなければなりません。当院は指定医療機関です。

気になる症状がある方は、長岡京市の西山天王山やまだ内科クリニックへいつでもご来院ください。

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