コラム

便潜血検査(血便)と大腸カメラ

2024.12.28
便潜血検査(血便)と大腸カメラ

便潜血検査は、手軽に受けられるがん検査として利用されることが多い検査です。しかし、実は、がんになる前の病変や早期の大腸がんを見つけることはほとんどできません。また、すでに大腸がんが進行しているにも関わらず、見逃してしまうこともあります。

今回は、便潜血検査と大腸がんの関係性や、より精度の高い大腸がんの検査について解説します。

便潜血検査の陽性・陰性と、大腸がんの関係

便潜血検査が陽性のとき

便潜血検査は、便に血液が混じっている場合に結果が「陽性」になります。しかし、陽性の方のなかで、もっとも多いのは大腸がんではなく痔です。

大腸がんの方が陽性となった場合、出血の原因はがんに便が擦れたことです。それだけで出血するのは、がんが非常に進行している状態といえます。陽性になった時点で危険な状態だと考えなければなりません。

また、大腸がんであっても初期では便が擦れただけでは出血しないため、結果が陰性になることは少なくありません。

便潜血検査が陰性のとき

便潜血検査で、便に血液が混じっていなければ「陰性」という結果が出ます。しかし、大腸がんであっても便が擦れただけで出血を起こすことは稀です。放っておけば、がんになってしまうポリープがあっても、陰性となることがほとんどでしょう。

また、たとえ大腸がんが進行していても、硬い便が通る場所にできていなければ陰性になることがあります。

そのため、便潜血検査をして陰性だったから大丈夫だと考えることは決しておすすめできません。

大腸がんの早期発見と手術には、大腸内視鏡がもっとも有効

大腸がんは、初期にはほとんど自覚症状が出ない病気です。しかし、早期発見によって適切に切除すれば完治することができる病気なのです。

大腸がんやがんになる前の大腸ポリープを早期発見するのに、もっとも有効なのは大腸内視鏡検査、いわゆる大腸カメラです。大腸カメラなら、拡大機能などによって大腸の粘膜をすみずみまで観察ができ、小さな病変でも発見することができます。

そのまま検査中に早期大腸がんや大腸ポリープを切除することも可能です。

まとめ

まとめ

大腸内視鏡なら、大腸がんや大腸ポリープを切除することになったとしても、検査と同時におこなえるため日帰り手術で済みます。

当院では、経験豊富な専門医が検査や切除をおこないます。苦しくなく安心して大腸内視鏡検査を受けていただけるようサポートいたしますので、ご不安な方は遠慮せずお申し出ください。いつでもお待ちしています。

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