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ピロリ菌とは?
ピロリ菌は、正式には「ヘリコバクター・ピロリ菌」と言い、胃粘膜に生息する細菌です。感染すると胃粘膜に炎症を引き起こしますが、初期段階では自覚症状が現れないことが多いです。長期間の感染は慢性胃炎の原因となり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらには胃がんのリスクを高めることがあります。そのため、ピロリ菌の早期発見と除菌治療が重要です。
京都府長岡京市の西山天王山やまだ内科クリニックでは、ピロリ菌の検査・除菌治療を行っています。
胃カメラ検査で慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍が確認された場合、ピロリ菌の検査および除去治療は保険適用が可能です。
ピロリ菌検査の重要性
ピロリ菌は消化器疾患のリスクを高める細菌で、多くの場合無症状で進行します。以下のような状況にある方には、早期のピロリ菌検査を推奨します。
- 胸やけや胃痛、吐き気などの消化器症状がある方
- バリウム検査で胃炎が指摘された方
- ピロリ菌感染者の家族がいる方
- 胃がんの家族歴がある方
- 頻繁に胃炎や胃潰瘍が起こる方
- 以前ピロリ菌の除菌治療を受けたが、除菌判定を受けていない方
など
ピロリ菌の検査方法
ピロリ菌の感染の有無は、以下の検査方法で確認されます。
内視鏡を使用する検査
迅速ウレアーゼ検査
内視鏡による胃粘膜組織の採取後、ウレアーゼ酵素の活動を確認することでピロリ菌の有無を判定します。
培養法
内視鏡で採取した胃粘膜組織を培養し、約1週間後にピロリ菌の存在を確認します。
検鏡法
採取した胃粘膜組織を特殊な薬品で染色し、顕微鏡でピロリ菌を観察します。
内視鏡を使用しない検査
尿素呼気試験
ピロリ菌が分泌するウレアーゼの作用により発生する二酸化炭素の濃度を呼気から測定し、感染の有無を判定します。
便中抗原測定
便中に含まれるピロリ菌の抗原を検出することで、感染の有無を調べます。
抗体測定
血液や尿中のピロリ菌特有の抗体を検出することで感染の有無を確認します。
ピロリ菌の除菌治療
抗生物質と胃酸分泌抑制薬の服用
ピロリ菌感染が確認された場合、除菌治療をおすすめします。
治療には2種類の抗生物質と胃酸分泌抑制薬の服用が含まれ、通常1週間程度続けます。
除菌治療後の再検査
除菌治療後4週間以降で再検査を行い、治療効果を確認します。万が一除菌が不十分な場合は、二次除菌のための異なる抗生物質の組み合わせで治療を行います。
除菌後も定期検査が重要
ピロリ菌の除菌が確認されても、定期的に胃カメラ検査を受けることが重要です。それは、ピロリ菌が除菌されても、胃がんリスクが完全に消失するわけではないためです。胃粘膜の状態を継続的にチェックすることで、将来的な消化器疾患のリスクを低減し、早期に対処することが可能となります。