苦痛や不安の少ない大腸カメラ

大腸検査はつらいもの・・と思っておられる方も多いと思います。
当院では検査中・検査後のお腹の張りを抑える二酸化炭素送気システムを導入しており、さらにご希望の方には鎮静剤を用いて、眠った状態での検査が可能です。ご自宅で下剤を飲むのが不安な方には、下剤服用専用のお部屋とトイレをご用意しております。検査に対する不安な部分をできるだけ解消しながら、リラックスして検査をうけていただけるよう心掛けています。
こんなお悩みがあればすぐに検査をうけましょう
- 便秘・下痢の方(特に最近便のでかたが変わってきた方)
- 便潜血検査で陽性になった方
- 血便がある方・貧血がある方
- 過去に大腸ポリープを指摘されたことがある方
- 大腸癌にかかられたご家族のいる方
- 上記のような症状があっても今まで一度も検査を受けたことがない方
当院では、電話またはWEBでも大腸カメラ検査予約を行っておりますが、検査の3日前までには必ず一度外来受診をお願いします。ご来院時に検査前の食事制限についての説明や検査前に服用していただく下剤をお渡します。また、普段から飲まれているお薬がある方はその内容を必ずお伝えください。医師とご相談して検査方法を決めたいなどの不明点がある方は、まずは診察にお越しください。
大腸カメラのながれ
1.前日
夕食は21時までにお済ませください。3食は消化の良いものを食べてください。なお、当院では適した内容の検査食(3食約1,500円)をご用意できますので、ご希望がありましたらお申し出ください。水やお茶など、糖分がなく透明な水分は夕食後も飲んでいただいて大丈夫です。就寝前に下剤を4錠内服します。
2.当日朝

院内下剤の場合は、前処置室をご利用いただけます(専用トイレ2室完備)
朝食は食べないでください。水やお茶は飲んでも構いません。
服薬を指示された薬がある場合には、検査の3時間前までに水で内服してください。
鎮静剤を使う検査では、当日の車・バイク、自転車の運転ができません。
ご来院・ご帰宅には、公共交通機関を使うか、ご家族などの送迎をお願いしています。
- 院内下剤の場合
- 院内で下剤を服用される検査の場合、検査4時間前までにご来院いただきます。
- 自宅下剤の場合
- 午前8時から下剤服用を開始します。1時間くらいで便が出始めます。多くの方は2-3時間で便意が落ち着きます。
3.ご来院後
便が透明になっていることを確認して、検査準備を行います。
鎮静剤を使う検査では、点滴を行います。
4.検査

鎮静剤を使う場合は点滴の横からお薬を入れて半分眠ったような状態で検査を行います。肛門から大腸の終点の盲腸にまで到達するのに5-10分程度、観察しながら引き抜いてくるのに10-15分程度で、総検査時間は15~30分程度です。途中、ポリープが見つかった場合、事前にポリープ切除の同意をいただいておれば、その場でポリープを切除します。
5.検査後

リカバリースペースでリラックスしてお過ごしいただけます
検査結果のご説明は、鎮静剤を使わなかった場合は検査後すぐに行います。
鎮静剤を使った検査では、検査後30分~1時間ほどリカバリールームでお休みいただいた後、検査結果の説明を行います。
なお、細胞の検査やポリープ切除を行った場合には、詳しい結果が出るまでに1週間ほどかかりますので、結果が出てから再診いただいて、ご説明となります。
★鎮静剤を使った場合、当日車や自転車の運転は禁止です。できるだけご家族の方に付き添ってもらっての帰宅をおすすめします。
6.ご帰宅後
検査後の水分・食事制限は特に必要ありません。ただし、組織採取やポリープ切除を行った場合には、最長1週間程度、食事・運動など日常生活についていくつかの制限を守っていただく必要があります。
大腸カメラの検査費用
初診料・再診料などは別途必要です。
検査内容 | 1割負担 | 3割負担 |
---|---|---|
観察のみ | 約1,700円 | 約5,000円 |
観察+鎮静剤 | 約2,150円 | 約6,500円 |
観察+生検 (組織検査) |
約2,700円 | 約8,100円 |
ポリープ切除術 | 約9,200円 | 約28,000円 |
※料金は目安です。使うお薬や、組織検査の個数によって費用は異なります。