
予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体からつくったワクチンを接種することによって病気になりにくくし、また、たとえその病気になったとしても軽く済むようにします。
予防接種には『定期接種』と『任意接種』があります
- 定期接種
- 法律に基づいて各自治体が主体となって実施するもの。自己負担なしか、あっても少額。
- 任意接種
- 希望者が各自でうけるもの。費用は全額自己負担。
- 臨時接種
- 各自治体より対象者に臨時的に接種を勧奨されているもの。自己負担なし。
西山天王山やまだ内科クリニックでは下記ワクチンの接種を行っています。
- 定期接種
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- インフルエンザワクチン
- 成人用肺炎球菌ワクチン
- HPVワクチン
- 任意接種
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- インフルエンザワクチン
- 成人用肺炎球菌ワクチン
- HPVワクチン
- 帯状疱疹ワクチン
- 臨時接種
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- 新型コロナウイルスワクチン
定期・任意予防接種料金表
予防接種名 | 定期(税込価格) | 任意(税込価格) |
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インフルエンザ | 65歳以上の方 1,500円(免除制度あり) |
1回目 3,300円 2回目 2,750円 |
高齢者肺炎球 | 適応年齢の方 3,000円(免除制度あり) |
7,700円 |
HPVワクチン | 無料 | 16,500円/回(3回必要) |
帯状疱疹(50歳以上) | 取り扱いなし | 22,000円/回(2回必要) |
上記ワクチンをご希望の方は事前にお問い合わせ・ご予約をお願いします。
肺炎球菌ワクチンについて
肺炎球菌は気道(空気の通り道)の分泌物に含まれ、飛沫感染します。日本人の3~5%の高齢者に常在しているとされ、成人が日常でかかる肺炎の原因菌としては最も多いと言われています。特に高齢者においては肺炎が原因でお亡くなりになる方もまれではないため、予防接種で肺炎の発症リスクを少しでも減らすことが重要です。
西山天王山やまだ内科クリニックでは93種類ある肺炎球菌の血清型のうち、23種類の血清型に効果があるとされるニューモバックス®NPの定期接種・任意接種を行っています。
- 【23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(ニューモバックス®NP)】
- 肺炎球菌の予防を目的に開発された不活化ワクチン(病原性をなくしたウイルスの一部のみを使用したワクチン)で、平成26年10月から高齢者を対象とした定期接種が開始されました。この23種類の血清型で成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の64%を占めるという研究結果があります。
対象 | 65歳・70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳になる方と、60歳~65歳未満の方で重篤な基礎疾患をお持ちの方が定期接種の対象となります。 定期接種は生涯に一度だけで、以降は接種後5年以上経過した方は任意接種の対象となります。 |
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接種方法 | 1回0.5mlを筋肉注射。 5年以上の間隔をあけて接種(任意接種) |
効果 | およそ30%程度の肺炎を予防し、効果は3~5年程度持続するとされています。 |
副反応 | 接種部位の痛みや腫れ・筋肉痛・発熱・頭痛など |
費用 | 定期接種3,000円(免除制度あり) 任意接種7,700円 |
HPVワクチンについて
ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんの原因ウイルスで、性交渉により感染し、約80%の女性が一生に一度は感染すると言われています。子宮頸がんは20歳~40歳代で発症することが多いため、その後の家族計画・人生設計に大きな影響を及ぼす恐ろしい病気です。以前からHPVワクチンは前癌病変(癌になる前の細胞の異常状態)の発生を抑えることが明らかではありましたが、2020年のスウェーデンからの報告で17歳未満への4価ワクチンの接種によって浸潤性子宮頸がんの発生率を88%減少させることが判明しました。
西山天王山やまだ内科クリニックでは、初回投与の方には9価ワクチン(シルガード®)の接種を行っております。1・2回目接種が4価ワクチン(ガーダシル®)の方へは原則4価ワクチンの接種を行っておりますが、9価ワクチンへの変更も可能です。詳しくはご相談ください。
- 【子宮頸がんワクチン4価(ガーダシル®)】
- 70%の子宮頸がん・肛門がん(16・18型)、尖圭コンジローマ(6・11型)などのヒトパピローマウイルス感染症の予防目的に開発された不活化ワクチン(病原性をなくしたウイルスの一部のみを使用したワクチン)です。
対象:小学校6年~高校1年相当の女子(公費助成対象)、平成9年度~平成17年度生まれの女性(キャッチアップ接種対象)、男性は任意接種となります。 - 【子宮頸がんワクチン9価(シルガード®)】
- 4価ワクチン(ガーダシル®)で予防できる6/11/16/18型に加え、31/33/45/52/58型のHPVに対しても感染予防の効果があり、90%程度の予防効果をもつことが期待できます。
対象:小学校6年~高校1年相当の女子(公費助成対象)、平成9年度~平成17年度生まれの女性(キャッチアップ接種対象)、男性は任意接種となります。
接種方法 | 合計3回の接種(筋肉注射)が必要です。 1回目を打ってから2か月以上明けて2回目、1回目から6か月以上あけて3回目を打ちます。 |
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効果 | 約70%(9価ワクチンの場合は約90%)の子宮頸がんを予防し、効果は20年近く続くとされています。 |
副反応 | 接種部位の痛みや腫れ・発熱・頭痛など。以前に報道された特殊な症状は、その後の調査で予防接種と因果関係がないという結論に至っています。万一、健康被害が生じた場合の診療体制も現在ではきちんと整備されています。 |
費用 | 公費助成の場合は無料。 自費の場合は16,500円/回(ガーダシル®)、26,400円/回(シルガード®) |
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。日本人の90%以上は、このウイルスが体内に潜伏していますが、年月を経るにつれ免疫力が薄れ、帯状疱疹を発症しやすくなります。発症率は50歳代から高くなり、80歳までに約3人に1人がかかると言われるありふれた病気です。一度、帯状疱疹にかかると、神経の損傷によってつらい痛みが数年間続くこともあります。
西山天王山やまだ内科クリニックでは、最近登場した帯状疱疹不活化ワクチン(シングリックス®)の接種を行っております。
- 【帯状疱疹不活化ワクチン(シングリックス®)】
- 帯状疱疹予防目的に開発された不活化ワクチン(病原性をなくしたウイルスの一部のみを使用したワクチン)です。
対象 | 50歳以上 |
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接種方法 | 1回0.5mlを2か月間隔で2回、筋肉注射します。 |
効果 | 帯状疱疹に対する予防効果・帯状疱疹後神経痛の予防効果とも90%程度。現時点では9年間以上効果が持続することがわかっています。 |
副反応 | 接種部位の痛みや腫れ。3日から1週間程度で消失します。 |
費用 | 22,000円/回 |