大腸内視鏡検査は大腸カメラとも呼ばれる、大腸の検査法です。どのような方が受けるべきなのでしょうか。
とくにおすすめしたいのが、次の方です。
・40歳以上で、1度も大腸内視鏡検査を受けたことがない
・健康診断や人間ドッグで、要精密検査の結果が出た
・炎症性腸疾患や大腸ポリープが見つかった経験がある
・大腸がんになった親族がいる
次の症状がある方も、早めの検査が大切です。
・便秘が悪化した
・下痢と便秘をくり返す
・ガスでお腹が張る
・お腹にしこりのようなものがある
・血便が出る
・便が細長くなった
・痔が悪化した
また、次の方も、大腸内視鏡検査を検討しましょう。
・お肉をよく食べる
・脂っこいものが好き
・お酒を毎日飲む
・たばこを吸う
・あまり運動をしない
・肥満気味
・体重が減ってきた
・糖尿病である
40歳以上で、1度も大腸内視鏡検査を受けたことがない
大腸がんは男女ともに、40歳を過ぎると急速に発症率があがる病気です。
国立研究開発法人国立がん研究センターが公表している年齢階級別罹患率グラフなどを見ると、一目でわかります。発症率の高まりを受けて、厚生労働省も40歳以上の男女には、大腸がん検診を推奨しています。
検診以上に詳細な大腸の状態を確認できるのが、大腸内視鏡検査です。
がん情報サービス:https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/67_colorectal.html
健康診断や人間ドッグで、要精密検査の結果が出た
健診などで大腸の要精密検査の結果が出たら、絶対に放置してはいけません。
健診などでは通常、便潜血検査がおこなわれますが、これは主に大腸内での出血を調べるものです。正常な排泄で、便に血液が混じることはありません。
便潜血検査でひっかかったら、大腸がんの可能性があるということなのです。
炎症性腸疾患や大腸ポリープが見つかった経験がある
大腸や小腸などに慢性的な炎症を起こす炎症性腸疾患にかかったことがある方や、一度でも大腸ポリープが見つかり切除した方は、大腸がんのリスクが高くなっています。
大腸がんになった親族がいる
父母・祖父母・いとこ・叔父・叔母など、大腸がんになった親族がいる場合も注意が必要です。
遺伝が関係する大腸がんは若い年齢でも発症しやすく、10代から大腸がん検診が推奨されています。
まとめ
大腸がんは自覚症状が出にくい病気です。気づいたときには、かなり進行していることもあります。
今回ご紹介した項目に当てはまる方は、なるべく早く検査にいらしてください。不安や迷いがある場合は、ご相談だけでもお待ちしています。